スタジオOH夢来'S　第６回公演

　メルヘン王国

　あっちもこっちも事情は複雑…問題だらけだ！てんてこ舞いだ！！！

　昔々、ある王国に住んでいた人達の物語。

　美しい娘と、貧しい少年、そして子供のいないパン屋の夫婦。

　みんなに願い事があった。。。

　「舞踏会に行きたい！」

　「牛を売りに！」

　「赤ちゃんが欲しい！」

　それぞれの願いを胸に、森へと出発！！

森の中から―

　　森の中にいます。
　　かなり奥まで迷い込んでしまったようです。
　　私を取り巻く空間は、時には大きく、時には小さく…。
　　不安はひろがり、夜を作りました。
　　朝日はずっと昔に見たような気がします。
　　夕日は覚えていません。いつの間にか夜でした。
　　たしかなのは、かなり長いこと夜の森にいるということです。
　　なぜなら、私は自分の容貌を忘れています。

　　さっき、森の中で『音』をみつけました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 うれしかった。とてもうれしかった。

　　一人ぼっちじゃない。…私のほかに誰かがいます。

　　そして今、私は無償に『音』を放ちたいと思っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BY・森の住人

　　私達を支えて下さった皆様に心より感謝申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―スタジオOH夢来'S代表・渡部三妙子

ＤＥＡＲ　ＭＹ　ＭＯＴＨＥＲ―

　人と人とが付き合うには、妥協と忍耐が必要だと思う。 友人や仲間のそうだが、親子の場合、これはもう悲劇的だ。何てったって、親は選べないのだから。でも、確実に親子の間には相手を思う心が存在している。それを愛と呼ぶならそうなのかもしれないが、しばしばそれはエゴイスティックでもある。

　今回のテーマの裏には、親子の愛というものが、見え隠れしている。私自身、実際にまだ経験のない『親』というもの―今なら少し、理解できそうな気がする。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―演出・菅野織江