OH夢来'S　第１２回市民参加型オリジナルミュージカル公演

―“僕は一体、何者なのか？”

　 現実に追い詰められた青年がたどり着いた場所。
　　そこは、自由と創造に溢れた世界。ワンダーランドだった。
　　自分探しの旅が、今始まる。

　　「楽しい！」を創りたいOH夢来'Sと「楽しい！」を求める市民参加のメンバーがぶつかり合う時。
　　そこに生れるのは大きな発見と感動。

　　幕が上がった瞬間、あなたもわたしも、わんだ〜きゃっつ！

　人を求め・人と出会い・人に傷つき・人と別れ…
　―あれ？！こんな詩の歌ありましたなぁ。人のパワーというものは、人の中で消耗し、人によって得られるものなんだなぁ・・とつくづく感じている今日この頃であります。帯広の市民ミュージカルと仙台の市民参加型ミュージカル。『わんだ〜きゃっつ！』という同じ作品を創っているのに、同じ時間はひとつとしてない。一人一人、内なるドラマを抱え、集団にいどみ大きなドラマが生まれる日々。無防備な無我夢中がぶつかりあってエネルギーは放出される瞬間。
こりゃたまらなく『おもしぇ！（おもしろい）』のであります。

　そして、今回の『わんだ〜きゃっつ！』は、そんな『人』がテーマなのです。あれれ？今回は全員猫ですよね（おっと、犬も二匹）。はいはい、その通りです。理由は二つ。
　　その１・この作品は『１００万回生きた猫』を読んで触発され書いたものであるから。
　　その２・『集団』というものをシンプルに描きたかったから。
　『集団』とはあくまでも一人一人の集まりです。個性も感性も価値観も違う一人一人が、それぞれの『何か』を求め、集まった『場所』であると私は考えています。そんな唯一の一人のとっての『集団＝場所』のもつ意味をクローズアップしたかった。それには、具現化を求めてしまう『人間』よりも、幅広くイメージできる『猫』としたほうがいいのではないかという作家のあさはかな思いつきなのでした。ということで、あくまでも『人』がテーマなのであります。

　・・などとグチグチグチグチ言い訳がましいことを並べ立てましたが、すべては本日ご来場いただきましたみなさまにゆだねるのみ。
　舞台というワンダ〜ランドに集まったワンダ〜キャッツ達のパワーを存分におたのしみいただければ本望でございます。

　末筆ながら、このミュージカル『わんだ〜きゃっつ！』を通して出会ったすべてのみなさまに心から感謝申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　素敵な時間をありがとう。。。